アフガニスタン映画祭
アフガニスタン映画祭について
私たちクロスアーツは、映像や音楽という人類の共通言語をツールに、国境を越え、文化を超えてひとりでも多くの人がひとときを心豊かに過ごせるような永続的な価値のあるコンテンツを提供するために2005年に設立しました。
あるきっかけからアフガニスタンのクリエーターと交流を持つことができ、2005年11月、2007年3月と2回のアフガニスタン映画祭を開催することができました。
これは、たくさんの協力していただいた方々によってはじめて実現できたことでもあります。
私たちの映画を通じた文化交流は、お互いが汗を流しておこなうことで信用しあい、そして自分にない長所を相手に見出すことで信頼する工程でもありました。一方的な支援ではなくて、お互いが自分たちの持っている能力を提供しあうこと。
今後も、3回、4回とアフガニスタン映画祭を重ねていくことで、さまざまな人たちと出会い、協働していくことを希望します。
映画祭上映映画
カブール・トライアングル
(「生計をたてる人々」のみ)
平成17年度東京ウィメンズプラザ民間活動助成事業/30分
アフガンの現状を、カブール大学・天理大学・クロスアーツの協働政策でドキュメントに仕上げた。小さい子供たちが、レンガを運び、車を修理し、道路作りという主にを背負っている。監督のサラムは、このドキュメンタリーで、木材売り、鳩売り、金物工、建設現場の労働者、川の水を使ったタクシー洗車、そして職を求めて町中に集まった殺気立った群集を次々ととらえて行く。これまでマスコミに黙殺されてきたかのような民衆のあまたの声がむせ返るように収録されている。
中傷
監督:マハムッド・アールエビ/45分(2006年制作)
地方から上京し大学生活を送る青年タミム。しかし彼は教師や友人たちに対し常に反抗的な態度を取り続ける。ある日彼を訪ね来た父親は、友人たちから彼が勉強もせず遊び新旧すら危ぶまれ、時には警察沙汰を起こしたことなどを聞かされる。父親は彼を叱咤するがその言葉も届かず、憤慨してその場を去る。しかし、タミムは父親が残した言葉に自分が家族に見送られて希望に満ちて故郷をあとにした日のことを思い出して父親の後を追う。
渡り鳥
監督:アーマディ・ラティフ/95分(1986年制作)
ある婚礼の日、以前より両家に恨みを持つ男は花婿を殺害してしまう。そして男は逃亡ゲリラのメンバーとして生活を送る。そこは死・憎悪・裏切りがひしめく世界であった。アフガニスタン映画界の奇才アーマディ・ラティフが、タリバン政権前のナジブラ政権時代に、これから難民化していくであろうアフガニスタンの姿を予見し、更には当時のアフガニスタン社会への警鐘を鳴らした問題作。
石打ち刑
監督:アーマディ・ラティフ/34分(2004年制作)
タリバン支配下の伝統的な男社会に生きるアフガニスタン女性の悲しみを描いた作品。一人の女性が男に暴行を受けて妊娠してしまう。彼女は隠れて出産しようとするが、運悪くその男により世間に知られることとなり、石打ちの刑を宣告される。彼女に乱暴した男は彼女の13歳の妹と結婚する。彼女は自らの命を・・。アフガンフィルム所長でもあり監督でもあるラティフ渾身の新作。
ナルゲスの人形
(アフガニスタン独立人権委員会援助作品)
監督:ナジャ・アリ・ファイジ/46分(2006年制作)
アヘン中毒でスリや物乞いで生活を続ける男。男は物乞いをする際に幼い少女が役に立つと考え、家賃すら払えずに今にも家を追い出されそうな貧しい妹母娘に話を持ちかける。母親も金を受け取り仕方なくこれを承諾してしまう。しかし、ある日物乞いの最中に突然少女は姿を消してしまう。少女の行方は男にも母親にも分からない。悲しみに打ちひしがれる母親。そこには少女がいつも遊んでいた人形だけが残された。
ブズカシ
English Ver.6分/Dali Ver.7分(ともに1976年制作)
ブズカシとは、ペルシャ語で「ヤギを引きずる」という意味。2つの騎馬隊がヤギをボール代わりにして奪い合う競技。もともと、生きたヤギを引き回していたが、後にヤギの皮に砂を詰め、使うようになった。アフガニスタンは多民族国家であり、チームは民族ごとに編成される。誇りをかけての熱戦は、内戦やスポーツを禁止したタリバンの台頭でいまは風前の灯火になった。
カブール・シネマ
監督:ミラウィス/18分(2003年製作)
映画を愛する少年の物語。少年は映画が大好きで映画館に通いつめている。ある日、内戦で飛んできたロケット弾で映画館が破壊されてしまう。少年は壊れた映写機の部品や焼け焦げたフィルムを拾い集めて、「移動映画館」を作り、少年少女に映画を見せるが、話を聞きつけたタリバンの兵士が少年の映写機を壊してしまう。少年は罰として顔を黒く塗られ、町で晒し者にされる。
アイナTV番組特集
編集:クロスアーツ/15分(2006年製作)
2004年、アフガニスタンで第一号の民間テレビ局として開局.。「アイナ」とは「鏡」を意味する。国内外のニュースなどを紹介する報道番組は勿論のこと、子供の教育問題を扱ったカルチャー番組や、人気バラエティー番組が放送されている。バラエティー番組では、言葉遊びを使って女学生や街行く人達とちょっとしたゲームを楽しむコーナーなどもあり、笑顔が戻り生き生きとした今のアフガニスタンを見ることができる。
ストレンジャー
監督:セディク・バルマク/39分(1985年製作)
田舎で幸せに暮らす農夫とその妻。農夫の妻の歌声の素晴らしさは村の評判だった。ある日、それを聞きつけた地主と外人がやってきて、その歌声を聞きたいという。妻が人前で歌うのはご法度。夫婦はそれを望まなかったが・・・。怒りにかられた農夫はライフル銃を村の知り合いに借り、復讐に走る。しかし・・・。
カブール・ジェットコースター
編集:クロスアーツ・日本工学院専門学校 15分(2006年製作)
2006年9月に、クロスアーツのメンバーが渡航した際に撮影したカブールの街並みやマーケット、昔の観光地などの風景を日本工学院の学生が編集した短編ドキュメンタリー。ニュース報道では伝わらない復興するアフガニスタンの本当の姿が見える。